天狗バナーに託す願い

2008年6月に創立40周年を迎えたこと、また、同年7月、RI.D2560(新潟県)ガバナーに馬塲信彦氏を輩出したことから、バナーを新調した。

この天狗様バナーへの思いは、毎年5月15日に行なわれる三条まつりの十万石格式の大名行列(三条市指定文化財)御神幸祭の花形「天狗様」をモデルに、形状の六角形は、6月の初めに行なわれる三条大凧合戦で揚げる三条凧をイメージし、三条産品からペンチとドライバーを描き込み、「まちの発展」「自らの道(家庭の道・商売の道・地域の道・ロータリーの道)」を切り拓いていく勇気と行動力が与えられるよう願ったものである。

天狗様 は、国つ神で猿田彦のこと、日本神話にある天照大神の命で、孫の瓊々杵尊(ニギニギノミコト)が地上を治めるために高天原から降臨されたとき、天狗様(猿田彦大神)が、いち早くお迎えに出られ先導されたことから、「啓行(みちひらき)の神様」と言われた。
猿田彦大神は、後に伊勢の国五十鈴川上の猿田彦大神神社に鎮座した。容貌魁偉で鼻長七咫(あた、上代の長さの単位、親指と中指を開いた長さの7倍の大きさ)、身長七尺余と伝えられ、日本書紀には、これを俳優または衢(ちまた、猿田彦神の異称)の神とした。

凧というのは全国的な呼び名で、三条では凧を、「いか」と呼称し、形状は六角形である。六角形の凧は、「巻きいか」と呼び、真ん中の心棒をはずすと、巻くことが出来ることから、持ち運びや保存にいたって便利である。毎年6月初旬に三条大凧合戦が行われ、高く空に舞い上がることを競ったり、凧と凧の糸を空中で絡めて切り合い、相手の凧の糸が切れて落ちたり、飛ばされると、負けとなる。

三条市は、「世界の六角凧の発祥の地」として、凧キチには著名の地である。

デザイン : 長谷川 晴生
(三条南ロータリークラブ第36代会長)